表2 コンクリートの保護工の種類と概要

保護工法の種類

工 法 の 概 要

1.ひび割れ注入工
【参考写真】
  アルカリ骨材反応等によって発生したひび割れ部に、樹脂等を注入しコンクリート内部への通気、通水を遮断して、コンクリートや鉄筋の劣化・腐食を防止する目的で行われる。 ひび割れ幅が0.2〜5.0mmの場合は、注入器を用いて一般的にはエポキシ樹脂を深部まで注入する。ひび割れ幅が5.0mm以上の場合はひび割れ部をカット後、シーランドやポリマーセメントが充填される。注入材料は湿潤環境下での長期接着性が必要である。
2.防錆処理工
【参考写真】
 劣化したコンクリートを除去した後、鉄筋をハツリ出し、腐食した鉄筋の錆を除去する。その後、鉄筋防錆材を塗布して腐食を防止する目的で行われる。鉄筋防錆材には、エポキシ樹脂等の有機系やポリマーセメント等の無機系が使用される。鉄筋防錆材には、長期での防錆性と鉄筋との付着性が必要である。
3.断面修復工
【参考写真】
 コンクリートの劣化部を除去した後、欠損断面を断面修復材を用いて埋め戻し、元の形状に復帰させる目的で行われる。一般的にはポリマーセメント等の無機系材料やエポキシ樹脂等の樹脂モルタルが用いられる。また、大断面の場合は、型枠を用いたプレパックド工法等が用いられる。断面修復材には既存コンクリート面や表面被覆との優れた密着性があり、硬化後に十分な密実性を有し、硬化時の収縮量が少ないこと等の性能が必要である。
4.FRP工
【参考写真】
 コンクリート表面にFRP材を接着して、既設部材と一体化させる工法で、コンクリート剥落防止を目的としている。一般的にはガラスクロスをエポキシ樹脂等の含浸接着剤で目詰めする工法が用いられる。FRP材には既存コンクリート面や表面被覆材との密着性のほか、コンクリート剥落部の重量に耐える強度が必要である。
5.コンクリート
  表面被覆工
【参考写真】
 コンクリート表面に塗装等により被覆し、コンクリート劣化原因である水、酸素、塩分、炭酸ガスの浸透を抑制する目的で実施される。景観対策等で被覆される場合もある。被服材料にはコンクリート面との密着性や水、塩分等の劣化因子の遮断性能、ひび割れ追従性が必要であるため、下地処理材、主材、仕上げ材を用いた仕様で施工される。

I.下地処理材
 コンクリート面との密着性や耐アルカリ性に優れたエポキシ樹脂プライマーが一般的に用いられる。さらに表面の凹凸を平滑にするため、不陸調整材としてエポキシ樹脂パテが一般的に用いられる。

II.主材
 水、塩分等の腐食因子の遮断のため塗布される材料で、エポキシ樹脂系やポリウレタン樹脂が一般的に用いられ、ひび割れに追従するため柔軟性や膜厚型も使用されることがある。

III.仕上げ材
 長期間の耐候性と美観維持のため最終層として塗布され、ポリウレタン樹脂が一般的である。最近はより耐候性の優れたふっ素樹脂系も採用されている。

保護工の種類と概要  一般的な劣化  塩害  アルカリ骨材反応  凍害  景観 | 剥落防止
 



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