「凍害」は寒冷地においてコンクリート中の水分が凍結・融解が繰り返されると水分が凍結時体積膨張することによりコンクリートにひび割れを生じる現象をいう。
凍害によるひび割れの特徴は水平方向のひび割れや隅角部、水平ジョイント部の斜めひび割れ、スケーリング等がある。
また別の要因で生じたひび割れ部に 水が浸透した場合でも凍結・融解を繰り返し受けるとひび割れの拡大によりコンクリートの劣化が増大する。
適当な空気量を有するAEコンクリートの採用と自由水の少ない水セメント比の少ないコンクリートが凍結融解に抵抗性が最も高いが、凍害の調査では降雪量等の環境調査と水上部での水位変動や潮位変動を受ける寒冷地でのコンクリート建造物の部位調査が重要となる。
凍害による劣化の形態については「長谷川他著 コンクリート建造物の耐久性シリーズ 凍害 1988」に詳述されている。主な劣化形態は「スケーリング」、「ポップアウト」および「ひび割れ」である。
「ポップアウト」とは表層下の粒子の膨張による破壊でできたクレーター状のくぼみであり、下図に示す機構で発生する。
(写真−凍害による損傷(ポップアウト)を
受けたコンクリート建造物) |